クライアント企業がシステム内製化をご検討!その理由は?

投稿者: | 2018年5月5日

ITシステムの内製化はIT業界ではよく聞くキーワードです。

ITシステムの内製化というのは、企業が自分たちが利用するシステムを自分たちで開発・維持していく状態です。日本起業はどの会社でもITシステムを利用していますが、その開発や維持はシステムインテグレーター(SIer)と言われるIT専門の会社に委託することが多いです。ただ、最近では内製化がブームで、内製化に向かって動いている会社の話をよく耳にします。

 

かく言う私も前職はシステムインテグレータで勤務していました。クライアントの1つがシステム内製化を方針として掲げ、現状のシステムベンダーに依存している状態から、内製化への移行を検討されていました。

私はシステムインテグレータの立場でしたが、クライアントの内製化移行の検討に参加し、いろいろと一緒に頭を悩ませました。

正直複雑な気持ちではありました。だって、我々の会社にシステムを依存するのをやめて、自分たちでやってくという選択をした訳ですから笑。表面上は自分たちの会社の売上が減る方向への支援という感じでした。

 

クライアントの内製化プロジェクトの中で、なぜ内製化を進めるのか、その理由についてクライアントと本当に多くの時間ディスカッションをさせていただきました。クライアントの生の声を聴くことができ、本当に良かったと思ってます。内製化を進める理由をいかにまとめます。

クライアント企業がシステム内製化を検討する理由

システムインテグレータのシステム開発・維持は高い

会社と会社の取引になりますし、システムで障害が出たらどうするの?といったリスク費用なんかも積まれますので、システムインテグレータのコストは相当高いです。

またちょっとした追加開発とかでも費用が発生します。契約のやり取りもです。面倒です。

システムインテグレータのシステム開発・維持は遅い

システムインテグレータはシステムのプロではありますが、クライアント業務や業界のこと、ビジネスのことなどの知識がありません。クライアント社内では当然まかり通るような社内ルールも全く理解していません。こういったことを0から教育していき、システム仕様に反映させる必要があります。これはとても時間がかかる作業です。

業務・システムの最適解を探したい

クライアントは単にシステムを作りたい訳ではない。既存業務をシステム化したい訳ではない。

それがクライアント側の大きな主張だったように思います。

クライアントはITの力をもって自分たちの業務のさらなる進化を目指しています。そうすると業務・システム両面からアプローチして全体デザインができないといけない。これはシステムインテグレータがやるのは相当厳しいです。上記の「遅い」に記載した通り、業務・ビジネスの知識がないというのもありますが、加えて、クライアント企業の業務部門を動かすことができないからです。

業務・システムの最適解を探すためにはシステム側だけ頑張っても話にならない。業務側もITを積極的に学び、変えていくためにチームになって動く必要があります。

また、クライアントはこの最適解を探すという動きをズバッと切り替えるみたいなイメージは持ってなくて、システムを作りながら段階的に進め、徐々に最適解に向かっていくみたいなイメージを持たれていました。動いていないシステムのイメージをつけるのは難しいですから。なので、内製化することで、社内で十分な時間をかけて検討をやってくような体制を作りたかったのだと思います。

社内にノウハウが溜まらない

システムインテグレータに巨額のお金を支払い苦労しながらシステムを作り上げても、社内にはシステムに関するノウハウが溜まりません。システムにバグが出ても直すためにはシステムインテグレータの力が必要になります。この辺も課題に感じられているようでした。

 

さいごに

内製化についてクライアント企業の現場の意見を書いてみました。

この動きに対してシステムインテグレータはどうすべきか、クライアント企業の内製化を進める上で感じた課題ってなんだ みたいな話を次回書いてみたいと思います。

カテゴリー: IT

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